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ミリアニの良いところ7選

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 今回は全国の劇場で先行公開されているアニメ、アイドルマスター ミリオンライブ!第1幕の感想記事です。

1.作画が良すぎる!

 制作発表当初はCGアニメになるということで、正直とても不安でした。
 アニマスからアイマスの世界に触れた身からすると、アニマスの作画が原点にして頂点なんですよね。

アニマスの貴音さん、もう本当に美人。10年以上前の作品だけど今のアニメにも全然負けていないのでは??

 ミリシタのモデルもアニマスの絵柄に寄せているというのもあって、ティザームービーを初めて見た時も、これじゃない感を抱いたのが正直なところでした。

 それでも、過去の成功をなぞるより新しい挑戦をする方がミリオンライブらしいなと気持ちを切り替え、期待と不安を胸に足を運びました。
 結果だけ言うと、全てが杞憂に終わりました。
 
 表情も仕草も驚くほど自然で、動きにも違和感がありませんでした。
 ミリオンライブは2014年にスタートしたコンテンツなのですが、当時のデザインのエッセンスをしっかり残しつつも最新の絵柄にアップデートされていました。
 静止画で切り抜いた時とは比べ物にならないほど、映像として動かした時に映えるようなっていて、表情豊かに歌って踊るアイドルマスターに最適化されたキャラクターデザインでした。
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2幕の次回予告より。遠目だけどプロジェクト・フェアリーの皆さん本当にお顔がよろしい。

 

2.1人も手放さなかった!!

 アイドルマスターミリオンライブに登場するアイドルは先輩にあたる765プロオールスターズを含めて52人のアイドルを擁しています。
 基本的に1クールのアニメだと主要キャラが10人を越えること自体が稀で、当然ミリオンライブもメインで動かすキャラは10人前後で後はモブ扱いだろうなと予想してました。
 ある意味それはアニメにおけるセオリーなのでそこは諦めていました。
 UNIONで「1人も手放さない」と高らかに謳ったミリオンライブと言えど、理からは逃げられないと思っていました。

 それがまさか52人全員に出番があるとは……。
 正確にはまだ紬と歌織さんが合流していないので、4話時点で登場したアイドルはまだ50人なのですが、2幕の予告に顔を出しているのでこれはほぼ確定です。
 
 いや、もう本当に嬉しかったです。

 やっぱミリオンライブは52人でミリオンライブなんですよ。

 1人でも欠けたら駄目なんですよ。 

 正直な話、自分の担当に出番があったこと以上に、全員に出番があったことの方が嬉しかった。

 アニメのセオリーをぶち壊して、ミリオンライブらしさを貫いてくれた制作スタッフの皆さんには感謝してもしきれません。

 

3.アイドル全員が輝いていた!!!

 52人のアイドル全員に出番があったことは上で触れましたが、肝心の中身はどうだったか皆さんも気になるのでは無いでしょうか?

 尺が限られているのだから、当然1人1人の出番や台詞も限られてきます。
 なので単に出番が与えられたと言っても、どうでもいい台詞を1言喋るだけだったり、画面の端に映るだけなんてことも有り得ます。

 その点ミリオンライブはどうだったかというと……。
 
 完 璧 で し た
 
 確かに1人1人の出番は短いんですが、その1つ1つが異常なまでの密度を持っているんですよ。

 52人もいて誰1人シナリオの都合で動いているアイドルはいませんでした。
 だから話の展開が予想出来なくてどんどん引き込まれるんですが、それでいてキャラクターの言動は全て解釈一致なわけですよ。
 それでどんなアニメが生まれるかというと、先が読めないのに期待していたものがちゃんと出てくるという、バケモノみたいな作品が誕生します。
 
 ミリオンライブは10年の歴史があるんですよ!?
 どのアイドルにも積み重ねてきたものがあるんですよ!?
 それらが台詞のちょっとしたニュアンスや行動で余すことなく表現されているんです!

 だから本当に濃い。 

 これはあくまで私の感覚ですが、4話時点で少なくとも10人分の当番回に匹敵する情報量を浴びた気がします。

4.話の本筋はめちゃくちゃシンプル!!!!

 ここまで書くと、登場人物がめちゃくちゃ多くて、1人1人の背景情報も膨大で、一見さんお断りなアニメじゃないかと思う人もいるかもしれません。

 その気持ちは分かります。でもそうじゃないんです。
 話の本筋はとてもシンプルなので、物語の中心となる3人の顔と名前さえ覚えておけばこのアニメは楽しめます。


春日未来

最上静香

伊吹翼

 たくさんの個性豊かな仲間達が大暴れする中でも、この3人の出会いと成長がしっかりと話の中心に据えられていて、初めてミリオンライブに触れる人にとってもかなり分かりやすいお話になっています。

5.春日未来の主人公力が凄かった!!!!!

 上で触れた通り、未来、静香、翼の3人がこのアニメの中心となっていたわけですが、それが成り立つのは彼女達が52人もアイドルがいる中で埋もれない輝きを放っていたからです。
 私は特に春日未来が印象に残りました。
  
 ミリシタだと52人全員が主役級の扱いを受けています。
 なので未来もミリオンライブのセンターというよりは、52人の内の1人という印象でしたが、アニメを見てこんなに個性がある子だったのかと驚きましたね。
 ちょっとおバカだけど人懐っこくて、思い立ったら即行動出来るところはまさに主人公でした。
 
 後は何と言っても春日未来を演じる山崎はるかさんの演技力です。
 人懐っこくて親しみやすいキャラクターって一歩間違えると馴れ馴れしくてうざったいキャラになるんですよ。
 主人公として常に画面に映り続けるキャラクター不快なキャラになってしまうと、作品全体が破綻することは言うまでもありません。
 そこを山崎はるかさんは完璧にクリアしています。
 これって、凄いことなんですよ。もっと評価されて良い声優さんだと思いますね。

6. 脚本ではなくキャラクターに説得力がある!!!!!!

 脚本の都合で動いてるキャラクターがいなかったと先に述べましたが、これは裏を返すと、話の展開の整合性や説得力をキャラクターに持たせているということです。
 

 765プロオールスターズのライブを見たらそりゃ未来もアイドルを目指すよね

 静香の歌を聴けばそりゃ未来もファンになってしまうよね

 未来に背中を押されたらそりゃ静香もオーディションを受ける決意をしちゃうよね

 そんな説得力のある演技や演出があるもんだから、緻密に練られた脚本なのにめちゃくちゃライブ感あるんですよね。

 だからハッタリの効いた演出にも何の疑問も抱かず受け入れられてしまう。

 2話のオーディションで未来達3人が舞台でパフォーマンスをしている時に、オーディエンスが舞台に立つ39人のアイドルを幻視するシーンがあったんですが

 これって、『自分が成長した未来だけでなく、皆が輝いている未来を見せることが出来た』って私は解釈していて、1話で静香をアイドルの世界に導いて、2話で彼女の輝きを取り戻した未来にはその説得力があるんですよ。

 更に3話で皆の想いに触れて、4話でその皆で何か作ろうと走り出すので、見返せば見返すほどあの演出が突拍子もないものではなく、当然の帰結としてスッと腑に落ちるようになっている。

 声優陣の演技と映像演出、そのどちらもが高い水準にあるからこそ出来た事でしょう。
 

7.主題歌が最高!!!!!!!

 このブログを書いている8月23日にオープニング主題歌「Rat A Tat!!!」を収録したCDがリリースされました。
 
 iTunesのランキングでは3位まで登り詰め、Amazonでは在庫切れかなりの反響を得ています。
 
youtu.be

 視聴動画を見て良いなと思った人は、レコチョク等配信では手に入ると思いますので是非。


最後に

 言葉で魅力を表現しきれない作品に出会えて本当に幸せな気持ちになりました。

 既に作品をご覧になったプロデューサーさん達と色々語り合えたらと思ってますので、Twitterなどで繋がれたら嬉しいです。