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アニメ アイドルマスターミリオンライブ第8話の良いところ7選

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① 1話完結型エピソードとしての完成度の高さ

 まず総評になってしまうんですが、1話という短い尺の中に起承転結が綺麗に収まっている上、登場アイドルの個性と成長までしっかり描かれていて、1話完結型としてのクオリティがめちゃくちゃ高いと感じました。

 また全体的にミリシタのメインコミュやイベントコミュのような内容だったこともあり、ミリアニ全話の中でも特にミリシタっぽさがあったのも嬉しいポイントでした。
 ミリシタの雰囲気を新人プロデューサーの方に知ってもらう上で、この第8話は最高のプロモーション媒体になるのでは無いでしょうか。

②頼れるサブリーダー、千鶴さん

 
 実は僕、二階堂千鶴さんめちゃくちゃ好きなんですよ。
 まず声が好きなんですよ。気持ちの良い伸びのある声で、品があると同時に慈愛を感じさせて凄く癒やされるんですよ。
 お嬢様キャラって結構いるんですけど、千鶴さんのように高飛車なところが無く寧ろ母性を感じさせるセレブって他にいないんですよ。
 実はミリオンライブって他では見られない唯一無二の個性を持ったキャラが多い。
 千鶴さんはじめ、Team4thの面々は特にそうなのではないでしょうか。

 そんな千鶴さんの活躍ですが、後述するこのみさんが前で引っ張るリーダーだとすれば、千鶴さんは細やかな気配りが光るサブリーダー的な印象でした。
 絵に夢中になってて呼ばれたことに気付いていないロコに声をかけたりする下りは特に千鶴さんのらしさが出ていて印象的でした。

③みんなのマスコット、ロコちゃん

8話のロコは小動物感が盛られててめちゃくちゃ可愛いかった。
 桃子がシリアス担当だった分、ロコがTeam4thの末っ子ポジションに収まっていた感がありました。
 千鶴さんに「コロちゃん」と呼ばれて「ロコです」と訂正するくだりは、僕達プロデューサーにとってはお約束の流れだったこともあり、アニメで見れてとても嬉しかったです。
 
 特に一瞬見せたふくれっ面が本当に可愛くて、可愛くて仕方なかった。

 さっきから可愛い可愛いしか言ってないのですが、芸術家肌で周囲に馴染めず苦労したエピソードを持っている彼女が、何の気兼ねも無く可愛い小動物をやれてるのがめちゃくちゃ嬉しいんですよ。
 改めてTeam4thは最高のチームだと感じました。

④ムードメーカーにして切り込み隊長、横山奈緒


最年長のこのみさんがリーダーで更に大学生の千鶴さんがいるからちょっと目立ちにくいかもしれないのですが、横山奈緒はこの中で唯一の1期生。
そんなこともあってか、振り返ってみると彼女なりのリーダーシップというものが見えてきます。

とにかくリアクションを返してくれていました。
行きの車内だとリーダーとして張り切るこのみさんに対してだったり、つっけんどんな態度で話しかけにくい雰囲気を出していた桃子にも茶々を入れてたり、そんな桃子に話しかけた亜利沙をからかいながらフォローしていました。

皆が気を遣わなくて済むように、まずは自分から一歩踏み出す。
これが横山奈緒なんですよ。

⑤松田亜利沙はただのアイドルオタクに非ず


亜利沙ってアイドルオタクとして暴走しているイメージが強いかもしれませんが、実はしっかり周りが見えていて、冷静かつ現実的な思考が出来るアイドルなんです。
桃子と接する場面や落ち込む仲間達を励ます場面で、そんな亜利沙の根っこの部分がしっかり描かれていたように思えます。
亜利沙みたいなキャラってネタキャラや賑やかし要員として消費されがちなので、こうしてチームに必要不可欠なピースとして活躍している姿が見られて本当に嬉しかった。

 あと、子どもに話しかける時に屈んで目線合わせてるのめちゃくちゃ亜利沙らしくて良かったですね。
 「ファンとして自分がされて嬉しいことを、アイドルとしてお客さんにしてあげよう」というとても率直なものを感じました。
 松田亜利沙は個性的な子なのですが、アイドルとしての彼女は何処までも王道なんです。

⑥元子役からアイドルへ、周防桃子の小さくて大きな一歩


子役時代の経験が良い方向で活かされる展開は、これまでのミリオンライブではあまり見られない珍しい展開でしたが、日曜朝10時放送のアニメとして驚くほどマッチしていました。
ミリアニがこれまでのミリオンライブをなぞっただけの作品だと、こうはいかなかったと思います。
そして最も驚くべきことは今までに無い描き方をしているにも関わらず、桃子が過去の自分を受け入れた上で変われる力をもった女の子だということからはブレてないことです。
たった1話で、桃子の葛藤と成長を描ききった。
それでいて駆け足感は無いし、前述した通り桃子以外のアイドルだって濃く描かれています。
思い返すほどに、話の完成度が凄まじいなと感じますね。

⑦本日の主役、馬場このみ


 4話では急遽動き出した原っぱライブ開催に奔走するプロデューサーのもとに真っ先に駆けつけるなど、小さい身体ながら頼れる大人っぷりを発揮していました。
思えば初登場時の2話でもオーディションを手伝ったりと、アイドルの枠を越えてチームのために尽くす姿が目立ちました。
 思えばこれ全部伏線だったんですね。

 これまでサポート役に徹していたこのみさんがアイドルとしての一歩を踏み出す。
 1人の人間が変わっていく姿が、とても分かりやすくそしてドラマチックでした。
 ドラマとしての完成度が物凄く高い。

 あと、「アイドルとして輝いて下さい」と背中を押すプロデューサーも本当にカッコ良かったです。
 アイマスのアニメシリーズはプロデューサーの成長も1つの見所なのですが、ミリアニのプロデューサーは経験こそ乏しいものの有能さでは過去1な気がします。
 52人のアイドルを活躍させるためにプロデューサーの成長物語に時間をかけられないといったメタ事情もあるのでしょうが。

まとめ


 この第8話は監督を務めた綿田氏がインタビューで特にお気に入りと答えたエピソードなんですけど、そう答えたくなる気持ちが分かる内容でした。
 誰一人脚本の都合で動かされてるアイドルがいない。
 1人1人が自分の持ち味や個性を活かして活躍して難題を乗り越え、タイトルの「変わるためのステージ」という言葉通り、デビューを果たしてアイドルに変わっていく確かな成長と変化が描かれる。
 本当に凄い出来でした。
 全く知らない人にミリオンライブがどんなカラーのコンテンツなのか聞かれたら、僕は迷わずこの8話を紹介するでしょう