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歴史と幻想の水先案内人

アニメ アイドルマスターミリオンライブ第6話の良いところ7選

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①シリアスな空気が重くなりすぎない秘訣


 第6話では主人公の1人、最上静香が父親からアイドルを続けることを反対されていることが判明するシーンから始まります。
 ここでポイントになるのは、静香やプロデューサー、そして未来が自分の意志をハッキリ口に出せていることです。
 登場人物がみんな前向きだから、良い意味で絶望感が無いんですよね。
 深刻な空気の中にあっても「この子達なら乗り越えられるな」という安心感だったり、「どうやって乗り越えるんだろう」というワクワク感が先に来る。
 キャラクターが強いとこうなる、という好例だと思いました。

②見る人を疲れさせない緩急の効いた巧みな構成

 
 先に挙げた静香と父親の確執に加えて、白石紬と桜守歌織の加入、ミリオンスターズの正式デビューを飾る記者会見に、マスコミ向けに行われるTeam1stのお披露目公演と第6話も内容盛り沢山です
 改めて振り返ると、1話でやる内容とは思えません。
 なのに不思議と見ていて疲れないんですよね。
 と言うのも途中に挟まる未来と紬、静香と志保、翼と歌織さんの3組の会話シーンでかなりゆったりした時間を作れているからです。
 駆け足気味の展開だけだと見ていて疲れてしまうんですが、時折こうしたじっくり見るシーンを入れることで上手く見る側も息継ぎが出来るようになってます。

 こうした見る人を疲れさせない構成をしているから、私達プロデューサーもついつい何度も何度も見返してしまうんですよね。
 

③キャラクターが増えても、しっかり魅力を描き切れるわけとは

 
 まず白石紬の顔が良くて顔が良い(語彙力崩壊)
 今回かなりアップの画が多かったんですが、CG作画だから常に安定して顔が良いんですよね。
 こうやって彼女が美人であることをしっかり画で説明できてるから、コミカルでポンコツなギャップがより引き立ってます。

 このアニメ、台詞を使わずに表現するのがめちゃくちゃ上手いんですよね。
 例えばレッスンのシーン。
 紬と歌織さんの表情は未来達に比べかなりキツそうで、動きも少し遅れていましたが、オーディション1期生を中心にしたTeam1stのレッスンでは笑顔を作る余裕があり、未来達より更に1歩先を行ってることが明らかに分かるように描かれていました。

 このように会話や台詞を使わず、映像だけでキャラクターを描くことが出来るからこそ1クールで52人のアイドルを登場させるなんて無茶が出来たのかもしれません。

④春日家が暖かすぎる


 1話以来の登場となる未来ちゃんのご両親。
 改めてめちゃくちゃ良い人だなと思いました。
 いきなり泊めることになった紬を温かく迎え入れたことはもとより、「未来が1番可愛いよ」と臆面もなく言えるお母さんは本当に素敵です。
 また応援団扇を手作りしてたり、既にカメラを新調していたりと夫婦揃ってアイドルを応援している姿も微笑ましかったです。
 口先だけでなく本心から未来ちゃんを大事に思っていることが伝わってきますよね。
 
 そりゃ、こんだけ温かい家庭で大切に育てられたら良い子に育ちますよ。未来ちゃんのこれまでの活躍ぶりにも納得です。
 キャラクターの掘り下げという面から見ても本当に良いシーンでした。

⑤遂に39人全員が揃った。


 シアターが完成し、遂に本格始動するミリオンスターズ。
 記念すべき最初の仕事はライブシアタープロジェクトを正式に発表する記者会見でした。
 ここで初めて39人全員が揃って並ぶ画が映るわけですが、「一人も手放さない」を半ば合言葉にしているミリオンライブでこれをやられると、本当に感動しちゃうんですよ。
 現実のライブだと声優さんの都合とかもあるので中々39人集まらないですしね。
 アニメだから描けたシーンですし、アニメ化して本当に良かったと思いました。

 ファンやプロデューサーにしか分からないとは思うんですが、感動ポイントとしてここだけは外せません。
 

⑥手作りのぶどーかんとは打って変わった緊張感漂うステージ

 
 記者会見の後にはTeam1stによるメディア向けのお披露目公演がありました。
 お客さんではなくメディア関係者が見るということで、原っぱライブの手づくりで温かみのあるステージから一変し、緊張感のある雰囲気になっていたのが印象的でした。
 
 照明も寒色系でステージ全体が冷たい印象で、最初にデビューする組として物凄いプレッシャーの中にあることが視覚的に表現されていました。

 これまでもそうですが、ライブシーンすら物語の一部にしてしまう手法は本当に驚かされます。

⑦Team1st が披露する Star Impressionが凄すぎた。

 
 まず初っ端、佐竹美奈子に照明の光が当たる演出がめちゃくちゃカッコよかった。
 これまで料理が得意な優しいお姉さんという面が強調されていましたが、ここの眼力だけで彼女がこのユニットのリーダーであることを納得させられてしまいました。

 フォーメーションを変えながらのダンスとそれに合わせたカメラワークも完璧でしたし、照明の光もめちゃくちゃ映えてました。

 劇場で見た時の衝撃も凄まじかったですが、こうして何度も見返す事ができるようになって改めて映像の完成度の高さを実感します。