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歴史と幻想の水先案内人

続、グリモアのサ終から感じたソーシャルゲームのあれこれ

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公式Twitterより

https://www.forumromanum.me/entry/2020/10/06/193219

以前このブログで取り上げた【グリモアA〜私立グリモワール魔法学園〜】が去る11月30日にサービスを終了しました。

今回はサービス終了の告知を機にこのゲームをプレイした感想を書いていきます。

残念ながら全てのストーリーを走破出来てないので、的外れな事を書かないよう気をつけて行きたいと思います。

まずは良かった点から

グリモアのUI周りは時代遅れな感は否めませんでしたが、質が低いものではありませんでした。やはりこのゲームはスマホ黎明期にリリースされたソシャゲの一つの到達点だったんでしょうね。

他にも、技術の進歩が目まぐるしいソシャゲ業界で6年も運営を続けられただけの魅力を感じとることが出来ました。

①キャラクターの扱いが丁寧
この作品は公式サイトに載ってる通り、全部で64名のヒロインが登場します。

ソシャゲはキャラが多くなればなるほど、ライターが扱いきれなくなり動かしやすいキャラばかり出番が与えられ、逆に苦手意識を感じるキャラの出番が極端に少なくことがよくあります。

または、動かしやすいが故に便利な舞台装置と化すキャラクターがいたりですね(個人的にFGOの黒髭なんかにはそういうのを感じてます……)

しかし、このグリモアは自分が見た限りですが質の高い群像劇として収まっていました。

どのキャラクターにも何かしらスポットが当たり、意外な角度からの掘り下げもあったりしてですね。

作り手側からキャラクターへの愛を感じられる作品でした。

ここに共感というか信頼を持ったファンが多かったんじゃないのでしょうか。

②伏線を散りばめたストーリー

綺麗に話を組み立ててるな、という印象。

ここにも作り手の丁寧さが滲んでいて好感が持てます。

今やっても、先が気になってついつい進めてしまいますね。

ほのぼのとした学園生活と世界の命運を懸けた戦いの融合って、ぶっちゃけ使い古されたセカイ系のテンプレって感じなのですが

そこにしっかりとメリハリを利かせたシナリオと、先程も触れたキャラの掘り下げ

更に電話機能を利用したMore@をはじめとした、主人公であるプレイヤーが実際に学園生活を送っているかのように感じられる数々の仕掛け

これらが合わさることによって、絶妙な仕上がりになっていると思います。

しかし、やればやるほど後悔が募ったのも事実です。

「リアルタイムで追いかけてたらもっと楽しめたんだろうなぁ……」

「今さら追いかけても本来の魅力を楽しめないよな……」

そんな思いが脳裏を過り、段々とゲームを進めるペースが落ちていきましたね……。

ソシャゲは悪い文明なのか

次に悪かった点。

これ、グリモアが悪いと言うよりはソシャゲという媒体が悪いと言った方が正確でしょうか。

魅力的なシナリオでさえ冗長的に感じるんですよね……。

ソシャゲってユーザーを飽きさせない為の仕組みが、後になるとコンテンツを追いかける上での壁になっちゃうんですよね……。

前回も言いましたがアニメや漫画の方が追いかけやすい。

鬼滅の刃なんてブームになった途端、たくさんの人が単行本を買ったり、アニメを視聴したりして、その流れから無限列車編の記録的ヒットが生まれてるわけですよ。

今年に入っての鬼滅の刃ブームは本当に凄まじいスピード感でした。

思い返せば、グリモア以前のソシャゲは射幸心を煽りまくってガシャを回させるゲームが主流でした。

ゲーム性では一世代前の携帯ゲーム機にも勝てないクオリティでしたからね、多くのゲームがコレクション要素と対人要素に力を入れて、優越感に浸れることを売りにしていました。

その後に、他所のソシャゲやコンシューマーゲームと差別化する為に徐々にシナリオに力を入れる作品が増えていきました。

こうした流れの中で生まれた作品の中で、このグリモア一番の完成度だったと思います。

最後に

シナリオに力を入れた丁寧な作りで六年以上持たせる作品は、恐らく今後はもう出てこないと思います。

一ヶ月くらいしか遊べなかったけど、最後にプレイできて良かったです。

このゲームを製作したスタッフの皆さんに感謝を申し上げるとともに、次作を楽しみにしています。

余談

サービスは終了しましたがメインストーリーを追えるオフライン版がリリースされました。

apps.apple.com
apple版


play.google.com
Android版

良かったら是非ストーリーを追ってみて下さい。