今日は勤労感謝の日、元々は新嘗祭と呼ばれる行事が執り行われていた日でもありました。
新嘗祭とは
こちらに大変分かりやすい記事がありました。
各国、各地域で行われている収穫祭の一つですね。
仏教ではなく神道に由来する祝祭で、それ故皇室の権威と紐付けられ、戦後は【勤労感謝の日】とされ、今日では宮中行事の一つとして残っているだけのようです。
ヨーロッパ各地の収穫祭
収穫祭自体は今も世界各地で行われている行事です。
一番現代の日本人に馴染みのある収穫祭と言えばハロウィンでしょう。
今ではお菓子と仮装がメインの行事でしたが、本来は古代ケルトの収穫祭を起源とするお祭でした。
キリスト教の影響が強いヨーロッパでは古代宗教と密接に関係する収穫祭はハロウィンの他は見られません。
古代ギリシャや古代ローマには数々の農耕神がいますので、彼らを奉る祝祭もあったのではないかと思うんですけどね……。
その代わり、ヨーロッパでは各地で土地の名産に関係する収穫祭が行われているようです。
フランスではブドウの収穫祭が盛んで、中でもパリのモンマルトルで行われる葡萄収穫祭が最大規模のものとして有名です。
また同じくフランスのボジョレー地方で行われる収穫祭ではその年に採れたばかりの葡萄を使った新酒を飲んで、その出来具合を確認する風習がありました。
これがいわゆるボジョレー・ヌーボーの始まりです。
ヨーロッパでは新酒はあまり好まれないみたいですが、初物好きな日本人には好まれるようでその大半が日本で消費されてるみたいですね。
自分もここ数年は毎年戴いていますが、フレッシュな果実感は日本人の舌に合うような気がします。
またイタリアでもワイン、オリーブオイル、チーズ、ポルチーニ、チンギアーレ等、収穫物に応じた祝祭が執り行われているみたいです。
また、バスク地方に程近いスペイン、リオハ州の収穫祭も海外旅行では人気のようですね。
終わりに
ざっと調べたら、意外と宗教行事と密接に繋がった収穫祭は意外と少ないのかなと思いました。
これは以前、ルペルカリア祭について書いたときも感じたことなのですが
収穫を祈る気持ちや収穫を感謝する気持ちと言った信仰心は国や宗教を越えて共通したものを持っているのかなと思いました。
こうした共通する部分で人と人が繋がることが出来ればもっと平和になるのかな。