はい、見てきました【劇場版鬼滅の刃 無限列車編】
今月の頭には、劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンも観に行ってきました。
鬼滅の刃は既に興行収入が公開10日間で107億円、観客動員798万人を越えたようです。
邦画で歴代1位の【千と千尋の神隠し】が公開2週間で56億円だったので、それを大きく上回るペースです。
千と千尋の最終的な興行収入308億円なので、この偉大な記録を抜くことが出来るかも注目です。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンも興行収入が15億、観客動員数が111万人を突破してます。
鬼滅に比べると見劣りしますがこれもかなりの数字で、その実績に恥じないクオリティでした。
劇場版鬼滅の刃を見ての感想
アニメの総集編を見てるときから感じてた事ですが、時代劇みたいだなって思いました。
水戸黄門とか暴れん坊将軍みたいに、短い時間で起承転結まで納めて、その都度しっかりヤマ場を用意している。
ジャンプでの連載も四年で終わってますからね……。
本当に一つ一つのエピソードが無駄なく纏まっている。
だから鬼滅の刃はだらだら引き延ばしされている作品に比べて、遥かに総集編や劇場版にしやすかったんじゃないかな。
努力・友情・勝利というジャンプの王道を踏襲しながらも、これまで見なかった個性豊かなキャラクターが登場するという点も含めて物語の完成度が非常に高い。
そして、もう一つ時代劇との共通点なんだけど
分かりやすい
例えば同じように主人公がきょうだいを元に戻すために戦う作品としては【鋼の錬金術師】があります。
この作品は、同じ軍隊の中にも味方になるキャラと敵対するキャラがいて、敵対するホムンクルスも一枚岩とは言えなくて、そこに第三勢力とも言えるキャラクターがどんどん出てくる。
面白いけど、ちょっと複雑。というかこの複雑で作り込まれた世界観が魅力の一つでした。
一方で鬼滅の刃は勧善懲悪で鬼殺隊と鬼との戦いという構図が終始一貫している。
水戸黄門が終始、「旅先で困っている人に出会い、悪い奴等を凝らしめる」という一連の流れを崩さないように
鬼滅の刃も、「鬼にされた妹を元に戻すために少年が仲間と共に鬼を退治する」という構図から大きく外れることが無い。
この分かりやすさ、親切さが大人から子どもまで巻き込んだ大ヒットを生んだんじゃないかなと感じます。
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見ての感想
鬼滅の刃が時代劇を想起させたのに対して
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンが私に与えたイメージは古典的名作映画
でした。
アラビアのロレンス、カサブランカ、太陽がいっぱい、パピヨン、ベン・ハーなどなど……。
観ている最中色んな映画が脳裏を過りました。
画の作り方や尺を使った演出は古き良き映画そのもので、アニメを見てる感じがしなかった。
アニメーションでこの余韻、雰囲気を出せるものなのかとただただ圧倒されました。
最後に
どちらも劇場で見ることが出来て良かったです。
素晴らしい才能と技術とそして努力の結晶に対して、僅かばかりでもお金を払うことが出来て本当に良かった。
映画館で映画を鑑賞することが如何に価値ある体験なのかを改めて実感した一ヶ月でした。