ほぼ週刊★平民貴族

面白き ことも無き世を 面白く

7日間も要らないブックカバーチャレンジ

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Facebookを中心に、7日間かけて7冊の本を紹介する、ブックカバーチャレンジが流行ってます。

自分としては読書は数ではなくて質だと思うので、何冊も読むよりも良書を1冊しっかりと読み込む派です。

なので、7日間かけて7冊薦めるのではなく

大学時代に西洋史を専修していた人間から、「こんな今だからこそ古代ローマ史について書かれた本を読んでみては?」という話をさせて貰えたらなと思います。


理由は大きく分けて二つです。

有害な情報から一旦距離を置いてリフレッシュ

テレビや新聞、またはSNSの書き込みなど「今」と「これから」について不確かな情報が溢れています。

それ故、情報収集することに高いレベルのリテラシーが求められたり、それ自体がストレスになりがちです。

そんな時に過去の歴史を学ぶことを選択肢に入れてみて欲しいのです。


以前にも書きましたが、こういう時期は飛び込んでくる情報を鵜呑みにしないことや、短絡的な結論に同調を求める人間から徹底的に距離を取るべきです。

www.forumromanum.me


なので時間旅行をしましょうよと、そう言う話です。

また、先の見通せない時期において、新しく何を始めるかという観点ではなく、何を残して何を続けるべきなのかという観点で歴史を俯瞰して見ることはきっと新しい発見があるはずです。

一人一人が歴史の当事者になる、新たな社会到来の予感

二つめとして、「何者かにならなければ生きていけない」そんな時代がそろそろ終わりを迎えるのでは無いかという勝手な予想です。

自分が就活してた時期がまさにそんな時代で、リーマンショックや東日本大震災といった、誰にもどうしようも出来なかった未曾有の事態の中やたらと「自己責任」という言葉を他人に向けて使うようになった時代でした。

付加価値をつけなければいけない、特別な人間にならなければいけない、それが出来ない奴には価値がない。

今でもそんな人がいるのかもしれないけど、ちょっと潮目が変わった気がします。


今のような非常事態になってから、以前は誰でも出来る仕事だとされて顧みられなかった人々に対する見方が変化してきてるのを皆さんも感じている筈です。


医療従事者に限らず、物流を担う方、小売店で働く方に対しても社会を支えてくださっているという風に。

職業や所得の区別なしに、一律一人十万円の給付が実現出来たのもこうした変化の現れでしょうし、給付実現によってこれが更に加速して行けばなと密かに願ってます。

貧富の差や職業の違い、都会と地方、そうした差異に関わらず、ある程度皆が助からないと社会回んないなって教訓がコロナ後も残れば、社会の常識が大きく変わる筈です。

我ながら飛躍しすぎた発想ですが「何者かにならなければいけない」、「価値のある人間しか報われない」社会から「良き市民であればそれでいい」、「一人一人それぞれの価値がある」くらいの変化があるのではと感じるのです。

古代ローマ、特に王制、共和制期のローマは市民一人一人が当事者意識を持ち、国政に参画してたことが強さの秘訣だと自分は捉えてます。

これが単に好き放題、我が儘放題要望を訴えることじゃないんですよね

「いや言うだけじゃなくて、言ったことをやるのも結局自分達やで」

これです、これこそがローマ市民の当事者意識だったように思えます。

そしてこれこそ昨今SNSを騒がせた様々な運動との違いです。

なので、ローマの市民社会、原始共和制なんかを次の時代の為の予習として今から読み解いてみてはいかがでしょうか?

もちろん、良いところばかりではないので悪いところは反面教師として。


オススメ本

ローマ人の物語/塩野七生

やはりこれは外せません。

歴史書ではなくあくまで歴史小説ですが古代ローマ入門書としてはこれが一番です。

小説としても完成度高いですしね。

未読の方は騙されたと思ってポエニ戦争終結までを描いた【ハンニバル戦記】読んでみて下さい。


きっと嵌まります。


[抄訳]ローマ建国史(上)

[抄訳]ローマ建国史(上)


ローマ建国史/リウィウス

ローマ人の物語を読んだ後は当時の歴史家がどう時代を読み解いていたかが気になると思います。

そんな時にはこの1冊。

リウィウスは初代皇帝アウグストゥスの時代に生きた偉大な歴史家です。

この抄訳版が非常に読みやすいかなと思います。


古代ローマ人の24時間/アルベルト・アンジェラ

これは本当に読み物として面白かった。

帝政期の庶民の暮らしをここまで網羅した本も珍しいのでは?

時間旅行をしたい方にはオススメです。


古代ローマ帝国トラベルガイド

古代ローマ帝国トラベルガイド

古代ローマ帝国トラベルガイド/レイ・ローレンス

上記の古代ローマの24時間がちょっと読みにくいなって人はこちらを手元に置いてみれば良いのでは無いかと思います。

地図や写真が豊富で、まさに地球の歩き方のような使い方が出来ます。

初めての古代ローマへの旅に必携の1冊かもしれません。




すみません長々と書き連ねました。

まだ気を抜くことは出来ませんが楽しむことは忘れずに

この記事を読んだ誰かが少しでも遥か古の都ローマを身近に感じてくれたら嬉しいです。