ほぼ週刊★平民貴族

心豊かに生きることをテーマにした雑誌ブログ。主に映画と歴史と書籍について書いています。

書評:Being Management 「リーダー」をやめるとうまくいく

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作者について


この本を書いた渡辺雅司さんは東京にある船橋屋という「くず餅」を看板商品にした老舗和菓子屋の8代目社長。

どれくらい老舗かと言うと、なんと創業1805年。
余談ですが、1805年がどんな年か調べたら、前年にフランス皇帝として戴冠したナポレオンがブイブイ言わせてました。

渡辺さんはそんな歴史と伝統のある会社を継ぎ、10年で経常利益を6倍にした一流の経営者です。

作品について


本書はそんな渡辺雅司さんが船橋屋に入社してから今までに何があったかを振り返えりながら、 彼が体得した経営手法について述べられています。


それこそがタイトルにもなったBeing Managementです。

このBeing Managementとは一言で言えば何なのか?

本書の中でも様々な言葉で説明されていますが

自分なりの言葉でそれらをまとめさせていただくと

等身大や自然体を越えて頑張りすぎない在り方

これを他でも無い自分がまず実践することにその真髄があります。


このBeing Managementの詳しい方法論については本書の一章で紹介されてます。

実際に読んでいただくと分かるのですが

何か特別なことをするのではなく、◯◯を辞めるみたいな話が多いのが印象的でした。

副題にも「リーダー」をやめるとうまくいく。

なんて書かれていますね。

このことから分かる通り、本書は全編を通して部下に対するマネジメント技術に着目するのではなく、リーダーに必要な在り方に着眼点が置かれています。

心の断捨離と言い換えてみれば良いでしょうか

自分を整えることで他者との関係を整える。

人を変えるにはまず自分から、という当たり前の原理原則がそこにはあります。

Being Managementで成果を上げるには

Being Managementは何か特別なことや斬新なことをするわけではなく

等身大や自然体の自分を受け入れることが出発点であり到達点でもあります。

当然のことながら

そんな生易しい手法で成果を上げられるのか!?

という疑問が生まれてくると思います。

ただ、同時に多くの人はもう知ってる筈です

結果を求めるが故の焦燥感や強迫観念が事態を更に悪化させていくことに

Being Managementはこの焦燥感や強迫観念に囚われないよう

何が起こるか不安定な「未来」ではなく、課題や改善点が明確になっている「今」にしっかり軸足を置くことを目的としています。

なのでBeing Managementで求められる、等身大や自然体というのは

決して今を無条件に肯定して、目の前の問題から目を背けるのではなく

寧ろ現実から目を剃らず物事を客観的に分析する

地に足の着いた強さが求められます。

もし、あなたがBeing Managementを導入しようとする場合

不安や恐れに浮き足立つ周囲を落ち着かせ、まずあなたが地に足の着いた物の見方、考え方を実践する必要に迫られることでしょう。

結果に追われる全ての人に本書を手にとって欲しい

本書は経営者である渡辺雅司さんが書いただけあって、経営者と社員との距離が比較的近い中小企業の社長さんを主なターゲットとして書かれた本です。

ですが、本書に書かれてあるBeing Managementという管理手法は経営者に限らず

部下を預かる管理職の方にとっても非常に有効な手法ですし

先述の通りBeing Managementとは第一に自己の在り方を整えるところから始まるので、部下や後輩を持たない人でも活用することが出来ます。

応用できる組織も、会社に限らず、スポーツチームや部活、サークル等様々あると思います。

最後に

本書では具体例として渡辺雅司さんが船橋屋で実践した数々の施策が紹介されてます。

ただ、これらはあくまでお手本。

正解ではなくサンプルです。

もし、Being Managementを実践するなら書かれてあることを真似るのではなく

自分なりの実践方法を考えられるくらい、本書を理解する必要があります。

なので一度読んで終わりではなく継続して読み返す上でも購入を強くお勧めします。

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。