エンドゲームを見る前にMCU作品を復習をしていますが
仕事が忙しくてエンドゲームの公開終了までに間に合うかが怪しくなってきました笑
あらすじ
物語は地球から遠く離れたアスガルドから始まる。
第二王子であるロキは父オーディンからその力を認められ王位継承の儀に臨もうとする
兄に対して
尊敬の念と同時に嫉妬心や劣等感といった複雑な感情を抱いていた。
自らが王位に着くことを切望するロキは
かつてオーディンが戦争の末に奪った「古の冬の小箱」を餌にヨトゥンヘイムからの刺客を、あろうことか儀式の最中に宝物庫に誘い入れる。
箱を守るために設置されていた人型兵器デストロイヤーによって箱の強奪は阻止されてしまうが
儀式をぶち壊しにされた上、同胞を殺されて怒りに燃えるソー。
彼は弟のロキや賛同する仲間達とともにオーディンの静止を無視してヨトゥンヘイムへと乗り込む。
ヨトゥンヘイムの民は氷の巨人で、触れる物を凍てつかせる能力でソー達を苦しませるのだが
ロキだけは触れられても傷を負わず、肌が彼らと同じ色へと変色したことに疑問を抱く
激戦が続く中、ソー達を連れ戻すべくオーディンが駆け付けるが
アスガルドとヨトゥンヘイムとの本格的な開戦はもはや避けられない状況になってしまった。
事態を重く見たオーディンはソーからその力を奪い
彼と王位継承の証として渡した戦槌ムジョルニアを地球へと放つのだった。
自身の出自に疑問を抱き始めたロキは古の冬の小箱に触れ、改めて自身とヨトゥンヘイムとの間の繋がりを確信する。
ロキにこれ以上真実を隠すことは出来ないと感じたオーディンは
ロキがヨトゥンヘイムの王ラウフウェイの実子で、先の戦争で捨てられていたところを拾ったのだと告げる。
ロキは自身がヨトゥンヘイムの一族だからソーを王位に着けたのかと激情とともに詰め寄るが、オーディンが昏睡状態に陥った為その真意を聞くことは出来なかった。
オーディンの代わりに念願の王位に着くことになったロキだが
アスガルドの戦士達からはソーの帰還を待望する声が大きく、ロキは嫉妬心と劣等感を更に募らせていくことになる。
家族やアスガルドの民から認められたい一心で、ロキは禁断の計画を実行しようとしていた。
承認欲求の塊と化したロキが好き
マイティ・ソーを見た感想はまさにこの一言に尽きます。
それにしても、これほどまでに拗らせた性格のキャラクターを
よくもまぁこんなエンタメ作品で描けたよ本当に
思い返せばロキの認められたいという願望の中には
父やアスガルドの戦士たちだけでなく、コンプレックスの源であるソーも含まれているんですよね。
だからこそデストロイヤーを地球に送り込むまで力を失ったソーを殺そうとしなかった、否出来なかったという方が正確でしょうか。
王位を簒奪する悪役にしてはあまりにも非情に徹しきれない様がね
資質はあっても気質が悪役に向いてないなぁ、なんて思えたりして
ここまで親近感や共感を呼ぶ敵役って他にいますかね?
それともこう感じるのは自分だけなのでしょうか?
最後に
身近な人や憧れの人からの承認が欲しくて苦しむことは
国や宗教を越えて多くの人が抱えてる問題なのかなと思います。
それだけ、ソーや、ハルク、アイアンマンが辿る物語に比べて
ロキの物語というのは世界の命運を左右する問題の割には話のスケールが小さい。
アベンジャーズ以降、急速にネタキャラ化していく彼ですが
製作陣からも愛される魅力溢れるヴィランである何よりの証拠なのではないでしょうか。