ほぼ週刊★平民貴族

心豊かに生きることをテーマにした雑誌ブログ。主に映画と歴史と書籍について書いています。

映画が好きなら是非観てほしい。「21世紀の女の子」の感想

広告

「21世紀の女の子」ってどんな作品?

山戸結希 企画・プロデュース 映画『21世紀の女の子』-21st century girl-

本作は15名の女性若手映画監督による15篇の短編オムニバス映画で

それら全ての作品は「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること」を共通のテーマとして製作されています。

本作品の企画とプロデュースを手掛けた山戸結希さんは導入として以下のメッセージをホームページに載せています。

この作品を観終わったとき、新しい議論と、待ち詫びた希望が生まれるような、未来の女の子たちのためのオムニバス短篇集としたいと考えています。

今、わたしたちが向かうさき、
シネマコンプレックス/大きな映画館の暗闇に身を隠したとしたならば、
10本に1本は、女性の手による映画作品に出会うことができるかもしれません。
それは、多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
わたしたちがこんなにも映画を求めていることと、
その現実は、釣り合っているのでしょうか?
女の子たちが、こんなにも映画館に足を運んでいる日々の中で。
スクリーンの向こう側で、
映画の女の子は、呼吸を続けられるのでしょうか。
そのような、もう一つの暗闇から、
スクリーンを見上げてーー

夢物語のような話かもしれません、
いつか、この世界の、スクリーンでかかる映画のうち、どうか半分が、
映画の女の子たちの手によって紡ぎ出されたscene/光景になること……
そんな未来のための一歩を、
今、たしかに踏み出そうと考えています。
映画を撮らなくては、生きてゆけない女の子たちと手を取り合って、
映画を観ることで、はじめて生まれ変わることのできる女の子のために、
スクリーンを、鏡のように向かい合わせに見つめながら、
21世紀を、切り拓いてゆきたいのだと、気づいています。

夢見た一篇一篇の製作が、始まり、そして結ばれつつあります。
非常に短い募集期間のキャストオーディションには総勢2000名もの声を、
そして、監督公募には、厳しい応募条件にも関わらず約200通もの挙手をいただきました。
響きは、呼応してゆきます。
ひとりひとりの想いによってだけ果たされる革命の予兆に、
耳を澄ます、わたしたちがいます。
そうなってほしいと願うわたしたちが生きている季節のうちに、
21世紀は、必ず女の子の映画の世紀となります。
——きたれ!21世紀の女の子
「星空に、魂を灼きつけるような映画を撮りましょう。」
うつくしい映画の到来への祈りを、このたった今もやめられぬ、
まだ見ぬあなたこそ、21世紀の女の子なのでしょうか?
映画館と、それにまつわるすべての宇宙にて、
あなたをこそ、お待ちしています。

このメッセージからもお分かり戴けるように本作品はその成り立ちからして、とても社会的なメッセージを内包したものです。

で す が

映画評論家でも社会学者でもない一観客に過ぎない自分は

こういった裏話的なことを脇に置いて

純粋に作品を見て感じたことを語っていきたいと思います。



予備知識無しで21世紀の女の子を見た感想

恋人をはじめ、身近な人との関係に重点を置いて描かれる作品が多かったことがとても印象的でした。

それに伴ってか性描写が多い点はあまり好きではなかったです。


次に、人間はそもそも自分以外の他者をレンズにして、そのレンズ越しに世界(世の中と言っても良いかも)を見る生き物だと自分は考えているのですが

本作品に出てくる女性たちはこのレンズと世界との距離が異様に近いように思えました

まさに、身近な人間、または身近な人との関係=世界

だから作品に対しても、その登場人物に対しても、そして作り手に対しても

極端だな……

と感じずにはいられませんでした。


この映画を通してジェンダーを考えたときに

自分が感じた印象は女性監督ならではの世界観が産み出したものなのでしょうか

正直自分には分かりません。

監督だけでも200人がエントリーして

その中で選ばれたのはもちろん企画者の山戸結希さんの意図に合った方たちです。

違う色を持った方が少なくとも185名いるわけで

これだけを見て、これが女性の作品だと断じることは自分には出来ません。

そもそも女性だから作れた作品ではなく、その人だから作れた作品なわけですし



ジェンダーというテーマで女性について考えたときに

水を掬った両手の指の間から雫が漏れていくように

自分は今まで何か大事なことを見落としていたのかもしれません。


あくまでこれは自分の個人的な感想で

本当のところ何も分かってはいないのですが


最後に 食わず嫌いせずに一人でも多くの人に見てほしい

本作品は好きな映画ではありませんが

それでも一人でも多くの人に見てほしいオススメの映画です

この15篇の物語を通して答えの無い問いに向き合ったとき

きっと得られるものがあるはずです。