ほぼ週刊★平民貴族

心豊かに生きることをテーマにした雑誌ブログ。主に映画と歴史と書籍について書いています。

下松工業高校の事件について思うこと

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今回は下松工業高校で起きたとされる教師による生徒へのいじめについて思うところを書いてみます。

そもそもどんな事件かまだご存知無い方は下のリンクをどうぞ。

www3.nhk.or.jp

責任者がこの問題を把握したのはいつなのか

上記のニュースによると今年の2月26日に生徒と保護者が教育委員会に嘆願書を提出したとのことですが、教育委員会にはそれまで何も報告が上がっていなかったのでしょうか?

そもそも下松工業高校の校長が本件について初めて知ったのが12月。

上記のニュースでは12月に10日間ほど休んだとありますが、テレビのニュースなどによるとその間に生徒は退学届を提出。その際に学校側が理由を聞いたところ担任教師による暴言や暴力が明るみになったそうです。(その後学校側は退学届を受理せず、生徒側もほれを取り下げる形となりました)

ニュースによると教育委員会は担任教師の処分について事実関係を調査中とのことでしたが、私の個人的な感想ですがこれ12月の時点で学校側は教育委員会に報告あげて無かったということじゃないですかね?

そもそも学校と教育委員会はどんな関係なのか

教育委員会とは何なのか。

地方自治法第180条の8によりますと以下の通り

教育委員会は、別に法律の定めるところにより、学校その他の教育機関を管理し、学校の組織編制、教育課程、教科書その他の教材の取扱及び教育職員の身分取扱に関する事務を行い、並びに社会教育その他教育、学術及び文化に関する事務を管理し及びこれを執行する。

これだけ見るとやっぱり教育委員会は学校の上位組織なのかなーと学の無い私は思ってしまうのですが、実際のところどうなのでしょうか?

ただ気になるのは


組織編制、教育課程、教科書その他の教材の取扱及び教育職員の身分取扱に関する事務を行い、並びに社会教育その他教育、学術及び文化に関する事務を管理し及びこれを執行する

この中に教師による暴言暴力に関わるものがおよそ見当たらない。

学校にとって教育委員会は学校事務の総元締めではあるが校内暴力についての相談先では無い。


こう見ると学校側は事件を揉み消すために教育委員会に報告しなかったという見方だけでなく、相談できなかったと見ることも出来るのでは無いでしょうか。

学校側は自分達でどうにかしなきゃいけない。

そう思ったとしても不思議ではありません。

ただ、学校として出来ることには限界があります。

問題教師の素行にも改善の兆しが見えず、業を煮やした生徒と保護者が学校をすっ飛ばして教育委員会に直談判をした。

私にはそのように感じます。

抜本的な構造改革が必要

今回の学校側、教育委員会側の対応はもちろん完璧とは言えません。

ただ想定外の事態に対して余りにも責任者個人の裁量に依存してる組織の在り方が気になり、校長先生や教育委員会のお歴々を責める気にはなれないんです。

サッカーで言うとゴールキーパーだけで守らなきゃいけない状況に陥って点を決められたとして、それゴールキーパーの責任か?そうした状況に陥る時点でチームとして戦略レベル戦術レベルの見直しが必要なのでは?と感じるように、本件に関わる対応についてら個人の資質というより組織の問題ではないでしょうか。


もちろん、当該教師に関しては(報道されてることが全て事実であるのなら)擁護のしようがありません。指導のためであれ暴力や暴言は使うべきではありません。

寧ろ、このように目的によって手段を正当化することが間違っているということを教えるのが教育者の役目では無いでしょうか。